フェローズ  ウールテーラードジャケット

バーンストーマーです。
フェローズのウールテーラーどジャケットをご紹介します。蘊蓄を少し述べさせていただこうと思いますが、その前に大前提があります。「洋服を楽しみましょう」と言う事です。その前提の上で蘊蓄をお楽しみ下さい。

フェローズのテーラードジャケットになります。アメリカントラッドとアイビースタイルは似ている様で実は異なる事を知る人は少ないです。このテーラードジャケットアメリカで言うならアイビー寄りのジャケットになります。
アメリカントラディショナルでは基本として3つボタン段返りですので第2ボタンのみ留めます。段返りの仕様は3つボタンにしか存在しないのを覚えておくと良いですね。
このフェローズのジャケットは段返りでは無いので第1、2ボタンを留めるのが正解です。

詳細の分かりやすい画像でご説明します。
こちらのジャケットはアイビーよりですがアレンジを施しておりとても着やすくなっていますね。ブリティッシュ、イタリア、アメリカの良い部分が詰め込まれています。シルエットは関してもダーツでウエストシェイプを作っているので美しいスタイルはイタリアンテイストを感じさせますね。
またカラーのゴージライン(衿の上衿とラペルの切り替えの位置)の高さはブリティッシュスーツを彷彿させます。
ショルダーラインは肩パッドが入ってない事や形状からアメリカンですね。
ダーツでウエストシェイプを作ると腰回りで男らしさをといいますが、反面いやらしさも出ます。こちらのジャケットはポケットをパッチポケットに
する事で上手くいやらしさを解消していると感じます。

バックスタイルになります。
センターにベントがありますが、こちらはフックベントと呼ばれる物になります。アイビーではこのフックベントが主流です。アメリカントラッドとの違いはここにもあります。
このジャケットはテーラージャケットと言っても正確にはかなりカジュアルな作りになっています。ステッチワークを見れば意図が伝わります。
ブリティッシュ、イタリアン、アメリカンの良い部分を取り入れながらもカジュアルな服に合わせやすく作っています。
テーラージャケットで袖口の仕様にこだわる方は多いですね。
本切羽や本開きと呼ばれる仕様はシャツの様にボタンとボタンホールで作られている仕様です。逆にボタンホールが開いていないのに、かがりによってボタンホールがある様な仕様は「開き見せ」と言います。
ブリティッシュ最高峰のサヴィルロウでビスポーク(オーダースーツ)すると指定が無ければ開き見せで仕上がります。
ジャケットの袖口はボタンが閉じた状態で開き見せで仕上げるのがスタンダードだからです。
歴史で見ても本切り羽はテーラード誕生時には見られませんでした。誕生したのはイタリアのナポリです。職人テーラーがイギリスとの差別化の為にだとか、テーラーが腕前を示す為だとか言われています。イタリア好きの男性の中で「本切り羽=職人技術の証」「本切り羽=高級スーツの証」となりました。日本はイタリアのスーツの人気が高かったのでその考えがメディアを通して一般にも浸透しました。
本切り羽の需要は外科医だったとされます。腕まくりが必要だったので本切りだと捲れるので重宝したそうです。
袖口のボタンの数は3~4が良いとされます。クラシックだと4つが推奨されます。
本切り羽も4つボタンのうち袖口から近い3つのボタンのみが開閉できるのがスタンダードです。良いジャケットは親から子に引き継ぐのがイタリアの風習としてあり、子供が成長して自分より大きくなった場合のお直しの都合が良かったからです。
本切り羽は袖丈の大幅な修正には向きません。袖の振り等のシルエットも変わってしまいます。特に大幅に短くする場合は注意が必要です。スーツやジャケットの最も大切なのはアームホールです。パターンもアームホールに注力します。そこに直しを入れるというのは冒険になりますね。無地ならまだしも柄物にしてしまうと更にリスクは高まります。ショルダーラインから袖の付け方はとても重要でジャケットのテイストもを決める部分です。本切り羽を購入する際には袖丈には十分注意しましょう。
開き見せならば袖口の直しだけで終わりシルエットも変わらずに、お直しの料金も安く済みます。
本質は本切り羽だから高級だとか、開き見せだから安価だとかいう事は無いのでご安心下さい。
こちらのジャケットは裏地が付いており袖通りも良く、保温性もあります。ウール素材の物はやはり温かく裏地が付くとさらに保温効果が高まりますね。
イギリス、イタリア、フランスの良い部分をカジュアルダウンして作ったテーラードジャケットは必ずコーディネートの幅を広げてくれるアイテムだと思います。お値段は28944円となります。こちらから購入できます。

それではまた。。。

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